
【書評】イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本、を読んだ
2022-08-30
2022-08-30
はじめに
こんにちは、こふです。
イラスト図解式 この一冊で全部わかるサーバーの基本を読みました。

目次はこちらです。
Chapter1 サーバーとは Chapter2 ネットワークの基礎知識
Chapter3 サーバーを用意する
Chapter4 社内サーバーの基本
Chapter5 公開サーバーの基本
Chapter6 サーバーを障害から守る
Chapter7 サーバーのセキュリティ
Chapter8 サーバーの運用管理
カンタン評価
お忙しい方のためのカンタン評価です。あくまで個人的感想です。
Yes/No で
- もう一度読みたいか
- No
- 浅い知識を得る書籍のため、メモした内容を今後さらに調査・実践するだけで良い
- 定価の価値があったか
- Yes
- 誤字脱字・編集ミスを見つけたか
- 内容のミスに関して自分はサーバーに関して初心者なので判断がつかない
5 点満点の評価で
- 他人にオススメするなら
- ★★★★☆
- 文章の読みやすさ
- ★★★★☆
- わかりやすさ
- ★★★★☆
本を読んだ目的
- 簡単にサーバー周りの周辺知識を抑えるため
- 詳しくいうと以下のようになる
- AP を受けるにあたり周辺知識を簡単に学ぶ
- PaaS に任せきりでサーバーに関して完全に無知なので最低限の知識を得るため
- 今後、自分でサーバーを建てて運用するための知識をして
読んだ当時の状態
- サーバーは計算機であることの事実
- Web サーバーというものがあること(Nginx・Apache など)
- OSI 参照モデルは授業で軽くやったか完全に記憶にない(サブネットマスクくらい)
- DNS サーバーもあるのは知っているが、どのように存在するかも知らない
本の率直な感想
- 非常に読んでよかったと思う
- サーバー初心者(業務で触っていない、趣味の軽いレベル以下)までなら十分に得られるものは多いはず
- しかし、プログラムを一度も書いたことがなかったり、作ったサービスの公開をしたことがない人には向かない気がする(しょせん机上の空論にすぎないため)
- サーバーを扱ったことがない、PaaS を使ったことのない人には当然イメージしづらい
- 加えて、仕組みを知りたいと思わない限り面白くない可能性は大
- 同様に、中級者以上は得られることが少なかったり、レベルが低くて学べることがないと思う
本を読んで知ったこと
- たくさんあるし、書ききれないが、書ける範囲で書く
- サーバー周りの常識
- 一台に複数のサーバーソフトウェアをインストールできるし、専用とすることもできる
- あるあるだが、トレードオフの関係になる
- 詰め込みすぎると、性能の劣化・一部壊れた時に全部動かないなどあり得る
- 逆は、コスト周りで欠点が大きくなる
- プロキシサーバー
- ネットワーク機器
- スイッチングハブ
- ルーティング
- 動的、静的、どちらでも割り当てられる
- VoIP
- IP 周りの知識(おさらいできた)
- NAT・NAPT
- メール送信周り
- プロトコルとして、送信に SMTP、受信に POP を使う
- サーバーの仮想化周り
- ライブマイグレーションで別マシンに移行
- フォールトトレランスでコピーをダウン時に利用
- 仮想化技術も複数ある
Virtual Box
のようなホストのOS(Windows・Mac など)
の上で動かす- 当然、ホストの OS 自体も動くため、性能が落ちる
HyperV
のようなハイパーバイザー- ホスト OS とは別の場所で動いてくれるため、性能の劣化が小さい?はず
- コンテナ型
Docker
など
- プリントサーバーがある事実
- まじで存在すら想像もつかなかった
- SSO サーバー
- これもオンプレなら専用のサーバーを置く必要がある
- プログラムでやりとりするか、リバースプロキシを利用するか・・・
DHCP
サーバー- キャッシュサーバー
- キャッシュを残しておく
SIP
サーバー- プロキシサーバー
- キャッシュ目的だったようだけど、今はリソース十分だから別の目的に
- 出入り口をプロキシ(代理)させるのだから、そこでアクセスできる URL を制限できたり、レスポンスのデータをフィルタリング可能になる
- 参考:プロキシサーバー|大塚商会
SMTP
- 認証がないから、別で認証をする
- 通常の認証のような ID とパスワード
- あくまでプッシュ型、何かがきた時に動作する
POP3
も関係する- POP3 とは - コトバンク
POP3
サーバー- メールを受け取るのは、開いた時だから、プル型のプロトコルが必要になる
- これは暗号化がない
APOP
、POP3S
でやる- 〜S というやつは基本的に
Over SSL
のこと HTTPS
とかFTPS
もそうSFTP
のように先頭にS
はSSH
のものか・・・
DMZ
は非武装地帯- ファイアウォール
- 恥ずかしながら、仕組みを全くしらなかった
- 方向性としては、LAN → ルーター → ファイアウォール → パブリックなネットワーク
- IP・ポート番号から絞り込む
- だからポートの解放は必要最低限にすると言われているのか
- それを
PaaS
などで設定するのはこのためっぽい
UTM
- いろいろ管理を楽にするまとめるもの
WAF
- アプリケーション側でのファイアウォール
- ポート番号などだけではなく、中身を見てフィルタリングもできる
- 正しいポート番号だからといって、攻撃がないわけではなく、普通にあるはずだし
- がある
VPN
サーバー- 2 通りの使い方がある
- 拠点同士を繋ぐ機器をサーバーとする
- ソフトウェアを使って、PC 自体から VPN を繋ぐ
- 障害から守る
UPS
、チーミング、クラスタリング、
- 負荷分散
DNS
ラウンドロビン- 複数のグローバル IP を登録して、片方が死んだ時にもう片方が生きている状態を作る
- 広域負荷分散
- 場所を分ける
- ハートビート
本の良い点
- ゴリゴリのコードが出てくるわけではないので読むのに時間を要さない
- ページの見開きを見ると、左に活字での解説、右にイラストメインの解説がある点
- サーバーの接続や配置などは、やはりイラストもあると理解が捗るため便利
- 普通の本にはイラストあるだろう、と思うかもしれないが、左右で分けているのが良い
- 左の活字で理解できるなら右を見る必要はないし、逆もまた然り
- イラストだけ見てもイメージは掴める工夫がされている
本の微妙な点
- ある程度知識があるものからしたら、得られるものがない
- 例えば、自分は SSL のハンドシェイクに関しては流れを十分に知っていたから、そこは読んでもおもしろくないし時間の無駄
- つまり、人に説明できるほど知っている箇所は完全にスキップすることで問題解決ができる
今後、意識する点
- 実機(本物の専用サーバーでなくても)を触って試す
- ラズベリーパイ
VPS
- 研究室の計算機でなど
- 他人に説明できるくらい理解をする
- 本を再度読むつもりはないが、振り返るには良いとも思うため、見出しを見て、これはこうです、ということが説明できるのが望ましい(常にこれを望むわけではない
おわりに
#本の率直な感想で話した通り、いわゆる初心者にはおすすめです。